無題
好きな人ほど
自分らしさを見せることができない。
オネェな喋り方だったり、仕草だったり、仕事できない、価値がない、お金ない、とかいいとこなかったからね。
だからすごく相手には気を遣っていた。
その気の遣い方が相手を近づかせない壁だったのかもしれない。
自分の傷かつかない範疇にしか人を入れたくなかったのかもしれない。
愛されたくて、愛されたくて、
愛しても、それはただの寂しさを埋めたいという気持ちでの愛でしかなかった。
私の好きは崩れやすく、脆く、弱かった。
受入れてくれそうな人としか結ばない関係、この人なら受入れてくれるだろうなっていう直感だけは鋭かった。
友達を占って
同じことに苦しんでて
色々なメッセージが見えてきた。
『都合のいい女を辞めて、本来のダメダメでワガママな自分で愛されてもいい。』
寂しさから逃げに逃げて
結んだたくさんの関係。
体を重ねるたびに一瞬消える寂しさ……終わった後に舞い戻ってくる寂しさに息ができなかった。
埋めても、埋めても、
そこはいつもポッカリと穴が空いていた。
埋まらないんだと気がついた。
諦めた。
寂しさから逃げるために
こんなことをしてきたんだと気がついてちょっと笑った。
1人寂しさを抱いてベットで眠る。
素敵な朝がきて私はまた1日を過ごす。